理論を制覇!(3) いきなり「モード」

投稿日時:2011年04月23日 02時28分

 理論講座、間が開いてしまって本当にすいません。
先の大震災をうけて、しばらく執筆を差し控えていました。
 
 僕は音楽の仕事もしていますが、本業は「塾の講師」ですので、こんな時こそ、「未来を担う人材の育成」に全精力を傾けていたのです。

 今回、daikunさんから、リクエストを受けて、少しづつ「理論講座」も再開していこうと思います。
 
 さて、今回のお題は「モード」なのですが、一言で言えば、数ある「スケール」の中のひとつととらえて下さい。

 前回までの講座で「ダイアトニックスケール」についてお話ししましたが、これは「ドレミファソラシド」に代表されるように「全・全・半・全・全・全・半」の並び方をしているスケールでしたね。

 忘れてしまった方は、前回までの講座で、もう一回確認して下さい。

 現代では、このスケールが「基本中の基本」なのですが、それだけでは、「新しさに欠ける」し、「ある程度、音楽が単調になること」をさけられません。

 そこで、いまから50年くらい前(だったと思う)頃に「モード」と言う考え方が、流行出すのですが、実はこれ、とても皮肉な歴史があります。
 
 「新しい音楽」を目指すために持ち出された「モード」なのですが、実はこれ、ある意味「ものすごい古い」のです。

 中世以降、ヨーロッパの音楽は「教会音楽」を中心に発展してきました。
 そこでは「教会旋律」と呼ばれる独特の「スケール」が使用されていたのです。
 いまでも「モード」の正式な呼称は「チャーチモード」なんですよ。

 あまり小難しい話は抜きにしたいんですが、クラシックの歴史では「バッハ」が登場してくるあたりから、徐々に「ダイアトニックスケール」が中心になってきて、それをもとに「コード」を作る出していくという時代が続きます。

 これが20世紀に入る前後に、少しづつ崩されていくのですが、ここは話し出すと、一冊本がかけますので、ここでは割愛します。

 「チャーチモード」は、主に「モダンジャズ」で大活躍することになるのですが、「新しさ」を追求するために、忘れかけられていた、
かなり昔の「音階の仕組み」を持ち出してきたわけです。
 
 本当は「古い」はずのものが、「新しく」なるんですからおもしろいんですね。

 とはいっても、ただ単に「協会旋律」を使用していた当時の音楽を模倣したわけではありません。
 あくまで「素材」として「チャーチモード」を利用して、現代的な「ハーモニー」や「メロディー」を追求したわけです。

 ではその「チャーチモード」ですが、全部で7種類のスケールで成り立っています。

 まず、その一つ一つの名称から覚えて下さいね。

 始めに「C」の音から始めて、「ダイアトニックスケール」を作って下さい。
 「モード」ではこのつくりのスケールを「イオニアン」と呼びます。
 音の並びは、全く同じですが「理論」の考え方が違いますので、名称が異なります。

 次に、「Cイオニアン」を「D」から弾いて下さい。
この音の並びを「ドリアン」といいます。
 まぁ、何も気にせず「レミファソラシドレ」ってやればいいんですけど・・・。
 しかし「ダイアトニックスケール→イオニアン」の「全・全・半・全・全・全・半」が「ドリアン」では「全・半・全・全・全・半・全」になりますね。

 ですから「レミファソラシドレ」は、あくまで「Dドリアン」であって、「C」から始めれば「ドレミファソラシド」にはなりません。
 「ドレミ(の♭)ファソラシ(の♭)ド」です。

 以下、「Cイオニアン」を「E」から弾き始めると「Eフリジアン」、「F」からだと「Fリディアン」、「Gミクソリディアン」、「Aエオリアン」、「Bロクリアン」となります。

 各スケールの「全音・半音」関係は、ご自分で確認してみて下さい。

 そして、「12のキー」で「7つのモードスケール」を「自力」で作り出すことが「モード」を理解する第一歩になります。

 各スケール、「明るい雰囲気だったり」、「若干暗めだったり」、「不思議な感じ」、「厳かな感じ」とその空気を感じ取ってくださいね。

 さぁ、ここから、これらのスケールをもとにして「多彩なコード、メロディー」を作り出して行く訳なのですが、これは非常に奥が深いので、今回はここまでにしておきます。

 たしかに最初は大変だと思いますが、ここを乗り切ると、ぐっと「現代的な音楽」に近づいてきます。

 頑張って下さいね。

わかんなかったら、いつでも質問どうぞ!!

日記へのコメント


T_5019
daikun
2011/04/23 10:50
 解説有難うございますm(__)m

 つまり、モードは自由ってことなんでしょうか?
 今のところ、雰囲気のあるスケールを自分で作るためのヒント的なモノと解釈しています。

 
T_2887
Ken Matsuda(旧姓kanegon4)
2011/04/24 12:36
 そうですね。
使えるスケールが増えると、自由度は増しますね。
 
特に「リディアン」は、現代的な音楽をつくりだす、一つの鍵を握っています。

実は、「スケール」と「コード」は密接な関係にあって、「ダイアトニックスケール」のみから、「コード」を作り出すのか、他6つ(ダイアトニック=イオニアンですから)も駆使して「コード」をつくりだすか・・・数学的に6倍の可能性を生み出すわけです。

「コード」については、別の機会に何回かにわけて、書いていこうと思っています。

 コメントありがとうございました。
T_1571
神威
2011/04/25 18:41
モード大好きな私としては興味のある内容でしたので拝読させて頂きました。
メジャースケール或いはマイナースケールに少しヒネリを加えたい時に使う事が多いです^^

メジャー寄り…リディアン、イオニアン、ミクソリディアン

マイナー寄り…ドリアン、エオリアン
フリジアン、ロクリアン

フリジアンやロクリアンのマイナースケールをさらに暗くした雰囲気が好きだったりします(笑)
T_5019
daikun
2011/04/25 23:07
 う~ん。自分も「フリジアンやロクリアンが好き」とか言ってみたいです! カッコいい☆

 「ココとココのリディアンがメゾ渋いんだよね!」
 ・・なんて言ってみたりしちゃったりして^m^
T_2353
turug
2011/04/26 16:43
ちょっと難しく感じてきましたけれど、
音階って沢山あるんですね。

そのことが分かっただけでも
今回の講座ありがたかったです^^/

引き続き楽しみにしております☆

T_2887
Ken Matsuda(旧姓kanegon4)
2011/04/28 09:51
 いきなり飛んじゃいましたからね。
ほんとは「ダイアトニックスケール」をもとに、色々な「コード」を作り出せるようになってから、「モード」を学ぶと良いんじゃないかと思います。

 例えば、ある「コード」ガあってそれに「メロディー」を乗せる際、「つかえるスケール」はある程度決まっていて、それを「アベイラブルノートスケール」と呼ぶのですが、この講座では「オルタードスケール」「ディミニッシュスケール」「コンビネーション オブ
ヂミニッシュドスケール」「ホールトーンスケール」など、かなりのスケールをぶっ飛ばしています(笑)。

 そのぶんの「穴」については、これから補っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

 「モード」は少し難しいというより、覚えるのがめんどくさいですけれども、「リディアン」はチェックしておいてください。

 先述の「アベイラブルノートスケール」を打ち破った、「LLC(リディアンクロマティックコンセプト)」と言う考え方があり、これが分かると「アドリブ」が「楽にプロっぽく」なります。

 まだまだ、先にお話することになるとは思いますが、
「リディアン」ですよ。「リディアン」。

 作り方は「ダイアトニックスケール」の4番目の音を「シャープ」するだけです。

 これだけは、覚えといて下さいね。
T_2353
turug
2011/04/29 19:51
ダイアトニックスケールの4番目をシャープで、
「リディアン」ですね。

了解しました♪


コメントを入力するためにはログインしてください。
プロフィールソング一覧 クレオフーガバンク(クリエイターページ)